そろそろブームも終わりが近づいてきた気配の、ぷくぷくシール集め。小中学生だけでなく、その保護者まで夢中になっていました。今春中学生になった次女も、シール帳に可愛らしいシールをぎっしり貼り付けてニンマリしています。シール帳のスペースを節約するため、本当に本当に、これでもか!というほどぎっしり。集合体恐怖症気味の私は、気持ちワルイなあ……と思ってしまわないよう、なるべく全体を見ずに、一つ一つのシールの可愛らしさに注目するようにしています。
私が小学生だった1980年代半ば、友達と交換するものといえば牛乳瓶のフタでした。教室の机にフタを並べ、「ぷっ!」と息を吹きかける。ひっくり返ったフタは自分のものになる、メンコのような遊びです。給食の牛乳のフタはありふれていて、価値がありません。珍しいのは、クロレラや乳酸菌飲料など、自宅に配達してもらう飲みもののフタ。これは貴重なので「ぷっ!」の勝負には出さず、大切に袋にしまって、お互いに見せ合ったものです。
私は給食のフタしか持っておらず、お友達のクロレラがうらやましくて仕方がありませんでした。ところがある日、どこからどう集めてきたのか、祖母が学校のものではない珍しいフタを大量にくれたのです!それはもう多種多様なフタたちで。宝物のように袋にしまっていたことを、今回のシール騒動でふと思い出しました。
このフタ遊び、今だったら「牛乳アレルギーのお友達が困るから、牛乳のフタで遊んじゃだめ」と言われそうです。集めてくれた祖母のほうも、「お嫁さんにゴミを渡された」と迷惑がられてしまうかもしれませんね!ちなみにうちの次女には牛乳アレルギーがあり、保育園で牛乳パック工作をするとき、園がオレンジジュースのパックを用意してくださったことがありました。
ところで、ぷくぷくシールの最高峰は「ボンボンドロップシール」と言うらしいのですが、この値段には驚きました。1シートで700円ほど。立体的ではあるけれど話題のシールとは違うもの、そういうものでも300円です。「お友達とシール集めの旅に出る」と出かけていった次女は、スーパーや書店、雑貨店などをはしごし、5,000円近くをシールにつぎ込んで帰ってきました……。
牛乳瓶のフタで孫を大喜びさせた昭和の祖母。お金はかかりませんが、知人に声をかけてフタをかき集め、洗って乾かして。手間はかかっていたに違いありません。令和の祖母は、お金も手間もかかりますね!孫に頼まれ、開店前の店頭に並んで、やっと高価なシールを買えるとか……。何はともあれ、きゃっきゃと喜ぶ孫の可愛さが格別であることは、昭和も令和も変わらないのでしょう。
